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2017年6月 1日 (木)

六月のしをり

麒麟

きりん

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 天皇陛下の重要な儀式の時の正式なお召し物は束帯で、その袍を「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」といひます。櫨と蘇芳により染められ、黄色がかった赤茶色といった色合ひです。文様は桐竹鳳凰麒麟が長方形のなかに纏められた箱形紋に織られます。この黄櫨染は、天皇以外のものは着用できないものとして「禁色」とされてゐます。
 麒麟は伝説上の霊獣で、「礼記」によれば帝王が仁政を行ふ時に現れるとされ、性格は温和で極めて優しく、足下の虫も植物も踏んで殺生することを避けて、やや浮き上がつて歩くともされます。「聖王」の象徴として、中世以降、天皇の御料に取り入れられてと考へられます。姿は鹿、頭は龍、尾は牛、蹄は馬、毛は五彩で鱗があるといふ姿に描かれます。
 動物園にもゐるキリンは、明の鄭和がアフリカから珍しい動物を持つてきて永楽帝に献上したとき、麒麟と紹介され、永楽帝が喜んだことに始まるやうです。
 皇太子さまの御料は「黄丹袍(おうにのほう)」といひ、梔子と紅花により染めた色で、これも皇太子のみに許されたものとして「禁色」です。文は鴛鴦丸です。立太子の礼において召され、壷切御剣をお受けになられます。

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