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2017年5月 1日 (月)

五月のしをり

混柏(柏槙)

びゃくしん

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 「江戸名所図会」には瀬戸神社の本殿横に、びやくしん(「新編武蔵風土記稿」を始め、江戸期の地誌類では「びゃくしん」を「混柏」と表記してをります)の古い大木が倒れて安置され、「蛇混柏」と説明が付いてゐます。古くは瀬戸神社の境内には多数の混柏があり、太い古木もあったようです。

 伊豆の伊古奈比咩命神社(白濱神社)の境内にもビャクシンの古木が繁茂してをり、大瀬崎の引手力命神社(大瀬神社)のビャクシン樹林は国の天然記念物にもなってゐます。

 瀬戸神社にビャクシンが多くあったのも、三嶋の神を祀る共通点とともに、古代からの伊豆半島方面との交流(特に海上交通による)があったと想定できます。

 一方、鎌倉の建長寺や円覚寺にもビャクシンの古木があります。開山蘭渓道隆が大陸から持参した苗を植ゑたのに始まると伝承されます。かうした鎌倉文化の影響から大切に保護されたのかもしれません。

 境内西側階段の脇に、雄木と雌木の二本のビャクシンがあります。これを夫婦ビャクシンと名付けて注連縄で結びました。家内安全・夫婦円満のよすがともなれば幸いです。

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