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2017年2月10日 (金)

一月の月次しをり

不改常典

あらたむまじきつねののり

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 元明天皇の即位のときの詔に、天武天皇が「天地とともに長く日月とともに遠く、改むまじき常の典と立て賜い、敷き賜える法」により即位するとされます。この趣旨のことは聖武天皇、桓武天皇と奈良・平安時代の天皇をはじめ、江戸時代の天皇の即位の詔までたびたび言及されることばとなってゐます。
 天武天皇が具体的にどのやうなことを定められたのかは、「日本書紀」などの史書には明らかにされてをりません。むしろ文章化されない不文の大法であったのでせう。近代国家となつてからの「憲法」や「皇室典範」のやうな成文法以前に、その前提となる基本が定められてゐるのです。
 かうしたことは、皇位継承といふ重要なことにはもちろんですが、私どもの日常のさまざまなことがらにも言へることではないでせうか。刑法だとか民法だとかに定められてはいなくとも、人として当然守るべき道や規といふものは様々な分野に存在してゐます。むしろそれらによってこそ、人の暮らしやこころが豊になり、暖かな世の中、勝れた文化が生まれてきます。神社を中心とした「まつり」と「くらし」には「不改常典」が満ちあふれてゐます。このことを大切にする暮らしをめざしませう。

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