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2016年12月

2016年12月 1日 (木)

十二月の月次しをり

荒神様

こうじんさま

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 お正月を前に、ご家庭の神棚のお札を新しいものに祀りなほします。神宮大麻と氏神(当地では瀬戸神社)のお札をお祀りしますが、古来、竈の神様である荒神様もお祀りしました。荒神様は各家の神棚とは別に、台所の竈の近くに祀られるものでしたが、近年はガスや電気によるシステムキッチンの普及で荒神を祀る場所がなくなり、神棚に併せて祀られる方も多いやうです。
 荒神様は竈の神さまであり、火を守る防火の神と思はれますが、御神名としては「奥津彦神・奥津姫神・軻遇突智神(オキツヒコノカミ・オキツヒメノカミ・カグツチノカミ)」の三柱とされます。カグツチノカミは火の神ですが、オキツヒコノカミ・オキツヒメノカミの「オキツ」は「火が熾きる」「炭火のオキ」にも通じますが、イネのことを「オキツミトシ」と称するのと共通するやうに、イネを始めとした穀物の神であり、食事・食料全般の守り神、さらにはそれを基盤とする「一年」の生命を御守り下さる御神徳を表された神さまでもあります。
 三柱の神様ですので、三本(三色)の御幣を束ねて祀るのが本式とされました。中世の神仏習合の時代には仏教では三宝(仏法僧)を守護する三宝荒神との呼称も生じました。電気やガスの便利な生活のなかでも、食事や食料、そして調理することの大切な意味を、荒神様を祀つて家族で再認識することも大切でせう。
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