« 十一月の月次しをり | トップページ | 一月の月次しをり »

2016年1月 1日 (金)

十二月の月次しをり

神宮暦

じんぐうれき
---------------------------------------------------------
 毎年、年末になると伊勢の神宮からいただく神宮大麻を新しくして神棚にお祀りします。伊勢の神宮では毎年九月に「神宮大麻暦頒布始め」の式があり、以後、年末までに全国神社を通して氏子崇敬者に頒布されてをります。「神宮大麻暦頒布始め」と称するやうに、「大麻」と同時に「暦」が頒布されます。
 「暦」の頒布にはどのやうな意味があるのでせうか。明治以降は太陽暦と西洋式の曜日が採用され、毎年の暦は定期的かつ規則的にに閏年があるだけですので、小学校の知識でも来年のカレンダーを書くことができます。しかし、旧暦の時代はさうはいきません。月と太陽の運行を計算し、新月になる日時を割り出し、それにより「大の月」「小の月」さらに数年に一度は「閏月」を入れて「暦」を作製しました。陰陽寮がその業務を執り行ひ、江戸時代には幕府の天文方がこれに参与し、朝廷の認可があって「暦」が定められたのです。伊勢の神宮暦はその認可のもとで印刷頒布され、明治以降も「正暦」とされてきました。
 太陽暦使用の今日、カレンダーは部屋のインテリアも兼ねて「正暦」の意味も感じない方が多くなってゐます。しかし「正暦」の今日的意義を再確認してみませう。表紙には「平成二十八年」の文字のある正暦は、この年が今上ご即位の二十八年目であることを宣言してゐるものなのです。御代の元号を「平成」と名付けられた陛下のもとで、国民が等しく新年を迎へ、またその年の大晦日までが、平穏にして豊かな年であることを、共々に祈り、祝ふことを、この「暦」をいただくことが表現されるものなのです。
----------------------------------------------------------
2712

|

« 十一月の月次しをり | トップページ | 一月の月次しをり »

月次のしをり」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 十二月の月次しをり:

« 十一月の月次しをり | トップページ | 一月の月次しをり »