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2015年3月31日 (火)

四月の月次しおり

齋庭の穂(ゆにはのいなほ)

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 四月にはいりますと、稲作の作業としては苗代つくりが始まるころでせう。日本の国土の広範囲な地域で行はれてきた水田耕作は、単に食料生産だけでなく、河川管理や水利用、緑地保全、環境保全だけでなく文化的にも様々な意義を育んできました。

 この稲作の起源について、日本書紀は「齋庭の穗」の伝承を記載してをります。天孫降臨に際して「吾が高天原にきこしめす齋庭の穗をもちて、また吾が御児にまかせまつるべし」とのみことのりにより、瓊瓊杵尊に授けられたといふのです。高天原では天照大御神は水田を作られ、新嘗のまつりもされてをりました。須佐之男命がその田の畦を壊したり、新嘗の新殿を汚したのが岩戸隠りの原因ともなりました。

 この高天原から伝へられたのが我が国の稲作であるといふのであり、我が国の米作りは神話に遡る伝統的な文化であります。

 単なる食料や価格の問題ではなく、基本的に文学や美術など幅広い文化の源泉であり、水や大気をはじめとする国土環境、いや地球規模の自然環境の上でも貴重な役割を果たしてゐることも深く考慮したいものです。

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