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2014年11月30日 (日)

十二月の月次しおり

朔旦冬至
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 十二月に入りますと日に日に日没が早くなり、冬になる実感が深まります。そして昼の時間の一番身近くなるのが冬至ですが、今年の冬至は今月の二十二日になります。月の盈ち虧けを一月とする旧暦では、この冬至のある月を必ず十一月とする決まりがあります。来年の十一月までが十三ヶ月となる場合は、ひとつを閏月として調整しました。すると十九年に七回の閏月が入ると太陽暦と太陰暦が一致するといふ経験則が生まれ、この期間を「章」と称しました。そして十一月の朔日(一日)が冬至に当たる日(朔旦冬至といひます)があるとそれを「章首」として宮中では諸卿が賀表を献じ、宴も催されました。
 今年の十二月二十二日は旧暦の十一月朔日の冬至でまさに「朔旦冬至」です。宮中の祝宴は桓武天皇の御代に始まり(延暦三年 七八四)、最後は光格天皇の御時(明和五年一七六八)が最後になりました。明治三年(一八七〇)にも朔旦冬至がありましたが、古い因習の儀式だとして祝宴はありませんでした。古代には天体の運行が規則通りであることは、天子の治世が正しくなされてゐるしるしであると、祝はれたのでありませう。また平安期の式年遷宮の歴史をみると十九年ごとになされてゐる事例が多いのも、この章の考へ方が反映されたのではとの説もあります。
 次回の式年遷宮はちょうど朔旦冬至の年にあたります。今年の朔旦冬至も一つの節目として、心新たに新年を迎へたいと思ひます。
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