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2014年4月30日 (水)

三月の月次しおり

しゃく
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神職が装束を着けたときに右手に持つ細長い板を「笏」(しゃく)といひます。聖徳太子の画像で多くの方が御覧いただいてゐるやうに、古代、官位にあるものが正式な服装をする時に威儀を正すために所持したもので、牙笏と木笏とがありました。牙笏は象牙や犀角で製造し、身分により、また厳粛な服装のときに使用しましたが、通常の儀式や神事には木笏を用ゐました。神職の所持する笏は木笏で、多く「イチイ」の材が使はれます。「笏」といふ文字を漢和辞典で調べると、「コツ」と読むのが正しいのです。しかし、我が国ではこれを「シャク」と読みます。「コツ」の音は「骨」に通じるので、これを避け、長さがほぼ一尺であることから「シャク」と呼ぶやうになつたといはれます。これは単に長さが尺であるからといふより、尺の定規が規範、基準を象徴するもので、神前での起居進退の規範として作法や行動のけじめを正し、厳粛な神前での礼法を維持し、姿勢を正してもって礼典の万全を期するためのものなのでありませう。

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