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2013年5月31日 (金)

六月の月次しおり

和歌(やまとうた)

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万代の末もはるかに見ゆるかなみもすそ川の春の明ぼの
石清水絶えぬながれの夏の月たもとのかげも昔おぼえて
三笠山峰の小松にしるきかな千年の秋の末ははるかに
冬来ればよもの梢はさびしきに千世をあらはす住吉の松
ちはやぶる日吉の影ものどかにて波おさまれるよもの海かな
後鳥羽院「正治初度百首」の祝五首です。和歌をこころざされたお若い時代の御製です。春夏秋冬を伊勢神宮・石清水・春日・住吉・日吉の社頭での祈りの心として詠まれてをります。日本は四季の美しい国であるとよく指摘されますが、それは単に芸術や心の癒しとなる美しさだけのことではありません。自然の循環が豊かな惠み、豊穣となり、それが人々の平穏な暮らし、平和の継続につながるものとなり、それを祈りを通して実現することに天皇のおつとめがあられること示されてをられる御製と拝します。俳句では和歌以上に「季語」を大切にします。その他、茶道でも華道でも季節感は大切なものとされます。この季節感重視の根底には、情感や芸術の技巧の域を超えて、本来は平穏な御代の永遠性への大きな祈りがあることを承知しておきませう。
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