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2013年4月 8日 (月)

四月の月次しおり

萌し(きざし)

万座毛に昔をしのび巡り行けば彼方恩納岳さやに立ちたり
天地にきざし来たれるものありて君が春野に立たす日近し
今年の歌会始における両陛下の御製御歌であります。
天皇陛下の御製には、古来の「国見」「国ほめ」の伝統を踏まへた天皇ぶりともいへるおおらかな国土と歴史に対する豊かなまなざしとともに、
思はざる病となりぬ沖縄をたづね果たさむつとめありしを
との昭和天皇の御宸念を継承された大御心を拝することができます。
皇后陛下の御歌も、大きな歌の力が込められてゐると拝します。「あめつちの初めのとき」といふ古事記の冒頭とおなじ歌い出しに、「きざし来たれるもの」も「葦芽のごときものによりて萌えいづるもの」を連想します。「春野」は光孝天皇の「君がため春の野に出て若菜つむ・・・」や、さらに万葉集巻頭歌の「この丘に菜つます子」が連想され、単に陛下のご病気からの回復を祈念される以上の、この国土、国民の力の回復発展をも想起させるものがあります。そして額田王の「潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」に匹敵する力強い言霊を感得できます。
震災からの、また戦後体勢からの、その他諸々の復興のきざしが、現実のものとなってゆくやうに、力を合はせて大御心をお支へしてゆくことが御民われらのつとめでありませう。

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