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2012年11月27日 (火)

十二月の月次しおり

神宮大麻(じんぐうたいま)

 年末になりますと、皆様のご家庭で神棚にお祀りするお札を新しくしていただくためにお札の頒布をさせていただいてをります。お札には伊勢神宮のお札である「神宮大麻」と、竈の火の神様である「荒神さま」、それと氏神様である「瀬戸神社」のお札とがあります。ところで伊勢神宮のお札をなぜ「神宮大麻」といふのでせう。
 鎌倉時代から江戸時代にかけて伊勢の神主さんが全国にお札を頒布してゐました。その人たちは「御師」と呼ばれました。御師は伊勢の御神前で「大祓」を千回、あるいは一万回上げましたと、「千度祓ひ」「万度祓ひ」と称してお札を頒布しました。お祓ひの時には紙垂をたくさん付けた祓串を皆さんの前で左右左と振ります。この祓串を「大麻」と書いて「おほぬさ」といひます。御師はこの串を小さく作って箱に納め「お祓ひ箱」としてこれを神棚にまつることを奨めました。これが「神宮大麻」の古い姿です。江戸時代には伊勢神宮からいただくこのお札を「おはらいさん」とよぶことも行はれました。
 明治になり、御師の制度が廃止され、全国の神社が協力して神宮大麻を頒布することが明治天皇から仰せだされ、お札の姿も現在の形になりました。また神宮では漢字を音読みする慣例があり、このお札を「おほぬさ」ではなく「たいま」と呼ぶことが一般化しました。
 伊勢の神宮は皇祖天照大御神をお祀りし、天皇陛下がまつりの主体者であることが神宮の本質です。家庭に神宮大麻をおまつりすることは、わたしたちが陛下の大きな祈りの心に倣ひ、ともに国家の安泰と世界の平和を祈ることになります。その大きな祈りの力を得て、家内安全も実現できるものなのです。
H2412

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